バリアフリーリフォーム
我が国も高齢化社会を向かえて久しく今後も高齢者は増加していきます。
ところで長生きしても本人が健康でないとつまらない人生になってしまいます。
健康で長生きする為に、『バリアフリーリフォーム』をしてみませんか?
当社は健康維持ができるリフォームを推奨してまいります。
下のグラフは厚生労働省の人口動態調査結果によるものですが、2023年に住宅内で亡く
なった方は交通事故の2678人と比較して6倍となり交通事故とは異なり、減少傾向に
歯止めがかかっていない状況です。

【家庭内事故による死亡者の推移(2023年)(出典:一社)ロングライフ・ラボ】
ではこの住宅内での亡くなった方の内訳はどうなっているのでしょうか。上と同じく
厚生労働省の人口動態調査結果からまとめた下記のグラフで確認できますが、圧倒的
に多いのは風呂場等での溺死43.3%です。次が窒息、3番目が転倒・転落です。

【家庭内の不慮の事故死者数(2023年)(出典:厚労省 人口動態調査結果】
そして驚くことにこの亡くなられた16050人の88%(約14247人)が65歳以上の方です。
さらに65歳以上高齢者の方の事故の発生場所から見てみても「住宅内」での事故が最も多く
全体の74%を占めています。

【出典:国民生活センター 2021年9月高齢者の家庭内事故】
事故死亡で最多の溺死の原因で第一にあげられるのがヒートショックによるものです。
ヒートショックとは急激な環境温度の変化により血圧が大きく変動するために、めまい、
失神、不整脈の症状が見られることで重症の場合は死に至ることもあるのです。特に気
温が低くなる事故死亡で最多の溺死の原因で第一にあげられるのがヒートショックによる
ものです。ヒートショックとは急激な環境温度の変化により血圧が大きく変動するため
に、めまい、失神、不整脈の症状が見られることで重症の場合は死に至ることもあるの
です。特に気温が低くなる冬場の脱衣場や浴室は室温が低くなりがちで、衣服を脱いで
寒い思いをしながら熱いお湯につかると血圧の急激な変動を起こしてヒートショックの
可能性が上がります。入浴中に意識障害を起こして浴槽から出られない状態が1時間続
けば体温が浴槽温度と等しくなり助からなくなります。
そこでこれを防止する一つの手立てが『温度のバリアフリー化』です。
「温度のバリアフリー化」とは家中の各部屋ごとに大幅な温度差を生じさせない暖房等の
機能を活用して快適な生活環境を整えることです。特に脱衣場や洗面所、トイレなどは暖
房の無いお宅が多いと思われますが、その油断が大敵です。脱衣場や洗面所向けに壁付け
の温風器を設置する、トイレには小型ヒーターを置く、浴室には暖房換気乾燥機を取付ける
等、色々な手だてが考えられます。これからの長寿社会を見据えて皆様のお宅でこれらを準
備しておくのは、まさに今なのではないでしょうか。
また事故にあった場合のケガによる重症・重篤の割合は65歳未満と比較して65歳以上は4倍
となっています。厚生労働省の令和5年1月介護保険事業状況報告によれば全国の要介護者は
約423万人でそのうち寝たきり(介護4・5)は約68万人です。寝たきりの原因の一つで
ある転倒・骨折はその12.2%で約8万人超の方が事故による寝たきり状態と考えられます。
ここから毎年いかに多くの方が住宅内の事故により寝たきりとなられているかわかります。
介護が必要になったらバリアフリー工事をという考え方では現状の安全は確保出来ません。
今のお住いを安全・快適にするために、また健康な生活を送るためにも事前の『バリア
フリー』のリフォームを考えてはいかがでしょうか。
当社では「住環境福祉コーディネーター」資格者によるお住いの調査とリフォーム提案を
行っております。
床の段差解消工事
お年寄りが転んで骨折等の事故が多いのが床の段差です、既存床を平らにするのと同時に敷居等の段差でのつまずきを防止する為の工事です。
手摺の取付工事
階段の登り降り、トイレ、浴室など手摺があれば高齢者や障害者でも自分で移動ができます。
階段の昇り降りは一番事故の多い所です。手摺の取付で安心して昇降できます。
浴室の工事
今までの浴室は下の写真のような浴室がほとんどです。
昭和40~50年代に作られた家の浴槽は、皆、タイル張りで作られ入り口は浴室の水が脱衣場に入らないように段差がありました。また、タイルは冷たく浴槽も座って入るタイプが大方を占め小さく膝をたたんで入る物が大勢を占めておりました。賃貸住宅から自分の持ち家に住むようになりその当時はそれでも快適なお風呂だったと思います。内部にバランス式の風呂釜が付いていて、狭い浴室がさらに狭くなっている構造がほとんどです。ガスの事故も多く、空焚きや、沸かしすぎも多かったようです。




車いすでの生活に対応したリフォームの検討も重要です
家のなかで車いすを使って生活するには開口部の幅の拡張、通路の扉の検討(開き戸から引き戸へ)、厨房・洗面台の利用時また入浴の際のスペースの確保、などなど多くの検討課題が出てまいります。快適な生活を送っていくために当社の住環境福祉コーディネーターの提案をぜひ活用してください。
車いすでの利用を考えた洗面台セットを設置

トイレ、洗面、寝室等へのアプローチも重要

廊下の開き戸は車いすのために引き戸に変更

車いすのまま使える全身シャワーセットの設置
